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札幌で個別指導塾開業を目指す三十代男性の日記
 現在、札幌在住の30代の私(40代突入しました)が、個別指導塾開業を目指す過程をブログにしてみようと思いました(開業しました)。教育関係のことなどもいろいろと書き込みたいと思います。 リンクフリー
ある講師からの相談
 ある講師から相談メールが来たので、許可をとって本文で返信することにしました。
 なお、質問の全文は掲載していません。

 私なんかが回答していいものかどうか迷いましたが、参考になれば幸いです。


>生徒に出す宿題なのですが、どうしていますか?
>宿題をきちんとやってこなくて、もう10回以上の指導をしている生徒がいます。
>あるときは答えを丸写しでやってきたり、あるときは何ページか残していたり、その子の
>力ならちゃんと考えたらわかるような問題を面倒くさがりやっていなかったりします

 私のところは、原則として宿題を出していませんでした。なぜかというと、始めから生徒がやってくると思っていなかったから。
 もともと、開業当初、個人塾は成績のかなり思わしくない生徒が集まるといいます。そして、時間が経つ連れ成績のいい子も集まってくることもあると(この成績のいい子達を増やしていけるかどうかが塾の存続の鍵のような気がします)。
 長く続けているところで成績の悪い子のみのところはほとんどないと思います。質問者さんも他の個人塾のブログを見ていてそれは感じていると思います。

 成績の悪い子の場合、普段するべきことが出来ないから成績が悪いわけです。やるべきことができない、つまり、宿題を出したところでなまけてやらない可能性大です。
 学力がさらに低い場合は、普通の宿題は無理です。いろいろな子を見ていればわかると思いますが、家庭学習は自力では無理だろうという学力の子もいます(今回は自力で解ける子の場合ですから、これには、当てはまらないと思いますが)。

 だらしないというのは、学力より性格の問題が大きいと思います。性格を変えるのはなかなか難しい話です。これはこれで、一苦労です。
 私の場合は、成績の悪い子の場合は、家で無勉ということ前提で塾だけでしっかり教えるようにしていました。家で何をしなさいとかの指示は特に出しませんでした。どうせやらないから。だから、塾に来ている時間がすごい勝負でした。

 この時間で覚えさせ復習させて、次の回は、前の時間の復習も入れて定着させる。生徒の暗記が定着するように教える時に使う単語とか言葉とか、また聞き返すタイミングとかにかなり神経を使っていました。
 やる気を出させるため、前に出来なかった問題とかが出来たときにほめるため、生徒がやったワークの解答とかもどんな答えを出して間違ってたとか、数学ならどんな式を間違って使ったとか、どこで間違えたとか、すぐに言えるようにほぼすべて暗記していました。

 同じ問題でも前回二回はこんな感じで間違ったけど今回は合っていたねとか生徒にすぐに言えるようするため生徒の間違えのパターンや問題を解くときの思考パターンもかなり把握していました。そして、それを授業に生かすようにしていました。まあ、生徒が少ないから出来たことで、今の生徒数では、前のようには行きませんが。

 ちょっと話がそれますが、例えば、説明時の言葉の一例です。

 この子の次の数学の試験で、いくつかの数の中から整数を選ばせる問題がでる可能性がとても高い。でも、まだ、この子に整数と小数分数の違いを理解できる能力はない。
 そこで、計算で答えが約分で整数になる場合、ほら約分したら、答えが「ぴったり」の整数になったねとか、「ちょっきり」の数の整数になったとかの言葉をそれとなく説明の時に多用します。小数の時も同様な感じです。そして、分数や小数と整数の違いをなんとなくわかるようにもって行きます。

 普通、そんなことしなくても整数と小数分数の違いなんてすぐに説明すればわかるだろうと思われるかもしれませんが、本当に勉強ができない子には、それが理解できないんです。
 これは、理解力が後で伸びることを期待して、内申がからんでくる定期テストで少しでも点数を取らせる戦略です。受験生になったときにあの時の1が2だったらと泣かせないための緊急避難的措置です。

 こういうのを数学に限らず、説明時の単語にそれとなくたくさん紛れ込ませています。もちろん、成績のいい子にもたくさんやっています。本人達は気づいていないでしょうが。

 あと、なかなか、こちらの勉強のやり方の言うことを聞かずに自分のやり方に固執して成績が悪いという子もいます。
 ある子の場合ですが、本人以上にこちらが本人の学力の特性に詳しなるという手をとりました。

 英語の単語と文の100問テストで今まで20点位しか取れていなかった子に騙されたと思って先生の言うとおりに勉強をして100点を狙ってみなさい。100点はケアレスミスもあるから無理かもしれないけど95,6点は行くから頑張ってみなさいと言ったことがあります。

 本人は、ブーブー文句を言い、俺にそんな点がとれるわけがない、先生何考えてんの無理に決まってるとほとんどけんか状態です。一時間位は言い争ってました。結果95点。それから、生徒は勉強の仕方の言うことを聞くようになりました。
 もともと20点だろうが生徒の特性を把握しているから何と何をやらせればいいかわかっていました。言うとおりにして満点狙いなさいと言って、もし生徒が70点位しか取れなかったらすごい信用失墜です。ほぼ確実に狙わせる自信があったから満点狙えと言えたわけです。本人ももう少しで満点だったと悔しがっていました。本人の口から次は満点狙うという言葉が出ました。


 他科目についても今の状態なら先生の予想でテストで何点で、上げるためには、こうしなければ駄目とか言えるようになり、生徒もそれを信じてくれるようになったので、非常に勉強をすすめやすくなった経験があります。
 私が、今の状態だと期末テストの社会で予想点数50~60点位で 上げるためこうしなければだめと言うと、生徒もそれを信じるわけです。その点数でいいと思えば、他科目に手をつけるし、もっとその科目を上げたいと思えば、いうことを聞くわけです。

 数学の問題集で今の君の数学力とケアレスミスの割合からいって、解いたら多分70点くらいになると思うと言って、すぐに解かせて、ぴったり本当に70点だったりするわけです(当然、毎回ぴったりというわけにはいきませんが)。生徒もちゃんと言うとおりにした方がいいと思うわけです。

 この先生の言うとおりにしなければ、成績が伸びず、面倒でもいうとおりにすれば成績が確実に伸びると思わせることも重要だと思います。

 さすがに、ものすごく細かくひとりひとりの特性を見るのは、今の生徒数ではちょっともう無理です。以前は、生徒の誤答の暗記の勉強とかまで全科目やってましたからね。


 話を戻します。

 答え丸写しとか、やっていないというのは、先生が怖くないからだと思います。
 厳しい先生ならやらないと怒られると思い頑張って終わらせなきゃと思うと思います。やれば、できる力があるのならなおさらだと思います。
 昔と違い怖い先生が流行らない時代ですからね。ただ、友好的すぎて先生にきびしさを感じないのも良くないような気がします。私もあまりきびしくないですが……


 親もあまり宿題をやることの重要性を感じていないと思います。うるさい親なら子供を怒ってでもやらせます。
 先生の方が何月何日はどのページをやるか小分けして決めて、親と相談して毎日〇時からは、宿題をやらせる。終わるまで遊ばせないと決めるのもありだと思います。

 まとめると多い宿題も小分けにするとそんなに多い量にはなりません。親が毎日〇時からやらせるという約束にして親に一部の責任を負わせるようにするといいと思います。

 今度は宿題をやらなかった場合、親もなんでやらせなかったのかということになります。親と約束してやらせられないようだと、親の子供の勉強に対する姿勢にも問題ありと見ていいと思います(子供が親に反抗している場合は別として)。
 最初、宿題やらせなかったことにいいわけする親でも続くと恥ずかしくなって、私がまた言われるんだから、ちゃんとやりなさいとなるでしょう。普通の親なら。

 個別で教えていて、子供の成績と親の態度に相当相関があると思うようになりました。
 あまり、大きな声では言えませんが(ってブログに書いていますが)、生徒の成績を伸ばすには、まず、この親からだなという時があります。
 質問者さんは、保護者の方と会う機会が多いわけですから、いろいろと他の方より戦略の幅を持っていると思います。それを有効に活用されてはどうですか。



>以前まで通っていた塾で、宿題をやる際に答えを丸写ししていたようで、塾側はそれを
>全く指摘してこなかったようです。 
>それがクセになってしまって辞められないのか
>宿題の指導に関して、何かアドバイスや普段気をつけていること等があれば、ぜひ聞
>かせていただきたく思います。


 宿題の丸写しの指摘、つまりカンニングしてきたことの指摘ですが、私の場合は気づいたら保護者にも言うようにしていますが、普通の塾ではほぼ言わないでしょう。私のような個人でやっているところでないと難しいです。一応理由を説明しておきます。

 カンニングを指摘するとまず約9割の親が怒って塾に来ると言われます。ベテランの先生だとそれがわかっているので、カンニングを見ても指摘しない人が多いと言います。当然、子供の成績は上がるどころか、そのくせがついて下がります。
 もともと、カンニングぐせがついている子の場合、本当は、それを直すのが急務なのですが……

 私が成績の悪い子に私が宿題を出さなかった理由のひとつにカンニングぐせをつけたくなかったというのがあります。成績の悪い子に宿題はかなりのプレッシャーです。悪知恵の働く子なら全問正解はせずに適当に間違って持ってきます。宿題を持ってきてもらってもちゃんとやったかどうかの確認ができません。

 覚えることが目的なので、宿題出さなくても、きちんとその単元を覚えたかということに主眼を置きました。宿題は、学習単元を覚えるひとつの手段に過ぎませんからね。
 あと、カンニング防止のためには、やったかどうかよりも、勉強しているその過程をほめることが重要といわれます。全部やったね、えらいねでは、カンニングの誘惑を断ち切るのは難しいと思います。

 私の場合、生徒が問題を解いて悩んでいるときは、今、悩んでいるときに力がついているんだよ、頑張ってとか言うようにしています。
 つまり、いろいろ考えて解いている過程が大事だとそれとなく自覚させるようにしています。
 ただ、つらいと思うか、つらいけどこういうときに力がついているんだと思うかは重要な分かれ目だという気がします。

 
 また、ちょっと脱線したので話を戻します。

 雇われ講師の場合、カンニングを指摘して、親に乗りこまれて生徒にやめでもされたら責任問題です。
 大きな教室の場合なら、生徒もたくさんいる生徒の中の一人にすぎません。その子一人の今後の成績よりも売り上げの低下の方が大きいでしょう。
 ベテランならカンニングを指摘すると何が起こるかわかっているので指摘しなくなります。

 学習塾によっては、生徒の成績アップよりも生徒募集のノルマが厳しかったりします。質問者さんは、この業界に古くからいる人ではないので、あまり知らないかもしれませんが、結構なものです。
 営業経験者の人にわかりやすく説明するとすれば、取った契約をお前はミスミス一件すてるのか状態だと思います。これが、どれほどのことかは身近に車の営業経験者でもいたら聞いてみてください。

 検索すれば、いろいろ出てくると思いますが、塾の生徒に友達の名前を書かせ、書くまで帰さないとか、生徒が紹介した生徒数を教室の後ろに売り上げ成績のようにして貼って競わせるとか、ほんといっぱい出てくると思います。
 こういうのを読めば、親が乗り込んできて生徒がやめる確率が高いのに指摘するのは相当勇気がいることがわかると思います。指摘したからと言ってもカンニングというのは証拠が残りませんし、やめたら、指導ももうできなくなります。
 指摘されたことを真摯に受け止めて、今後に役立てる保護者に当たればいいですが、やめないだけで一割弱なのですから、なかなか難しいでしょう。おおきな問題にして子供が自覚して、答えをみるのはやめようと思う子ならそれだけでも収穫ありかもしれませんが。

 私も昔学生時代の習い事のバイトでカンニングする子に遭遇したことがあります。

 塾のバイトの先生はみんな目撃しているので、そのことを知っていました。私も若かったのでずいぶん悩みました。
 カンニングをその子にやめなさいと現場を押さえて指摘しないとこの子は伸びないなと思っていたのですが、指摘すれば、親に言って、証拠をみせろと親が乗り込んでくるだろう。そうすれば、経営している先生に迷惑がかかる。問題にするのも悪いし、生徒がやめたら経営的にも先生の迷惑になると。結局、雇われ講師は誰も指摘しませんでした。
 じゃあ、経営者の先生に言えばいいと思うかもしれませんが、それも、ちょっと難しい先生でした。問題をもっと大きくしてしまいそうな先生だったので、みんな言わなかったわけです。

 結局、その子は、低い級の検定に同級生が受かっていく中、何度も落ち続けていました。きっと、学校のテストでもこれからいろいろやっていくんだろうなとちょっと悲しくなりました。
 習い事の塾の場合、生徒も学校の先生や学習塾の先生と違って言いやすいのか、あの子が学校のテストの時……とかいろいろ告げ口してきます。評価をつけない客観的な第三者に見えるのか言いやすいんでしょうね。


 私のような個人塾だと、指摘してやめるとなっても私の責任なので、別に問題ありません。
 今後、カンニングを見つけたら指摘するつもりです。それで、やめるならそれでいいと思っています。改善できないならどうせ、今後、面倒な生徒になっていくのが目に見えています。他の生徒の迷惑にならないよう早めにお引取り願った方がいいという考えです。

  
 あと、生徒と信頼関係がないから生徒が宿題をやらないと考えている人もいるようですが、私の感覚だと、信頼関係ないと勉強できないくらいなら勉強なんかやめてしまえばという感じです。甘えすぎです。勉強は自分のためにやるものです。

 将来、会社に入ってあの上司嫌いだから仕事しないとか通用しませんよね。信頼関係抜きに、やるべきことはやらなければならないと教えるのも大事なことだと思います。

 うまく信頼関係を築けば、確かに少しはあの先生のためにと宿題をやるかもしれませんが、それで宿題をやる場合とそれがなくても宿題をやる場合を考えたときにどっちが生徒のためかは明白ですよね。
 仲良くなって信頼関係を築こうとするのは、悪いこととは思いませんが、勉強するかどうかをそれに頼るのは良くないと思っています。
 まあ、これも考え方がいろいろあると思います。今は大事な時だから信頼関係をきづいてとか。

 ただ、子供によっては、信頼関係があってもさぼって楽をする方が優先する場合があります。その子の思考をよ~く観察して、それを見極めて、それにあわせて対策を採るのが一番いいのだろうとは思いますが、人の心を読むのって難しいですねよ。
 
 宿題をしなかったときに直接、生徒に具体的に聞いてみてはどうですか? 
 宿題ではないですが、うちの生徒の場合、今週なんで勉強してこなかったと聞いたときに、だってめんどくさかったとか、忙しかったとか、やる気が起きなかったとか、行事があって眠かったとか、結構、正直に答えてくれることがあります。

 めんどくさくてやらなかったと答える生徒は、駄目だろうという人もいるかもしれませんが、いろいろと本心を隠さずに言ってくれるから下手に取り繕われるより対策が立てやすいです。
 ただ、面倒くさいだけと思っていろいろ理由を聞いたら違う発見があるかもしれません。



 やはり、生徒の成績を効率的に上げるには、最初は、生徒を知るということにつきると思います。


 まあ、こんな感じですが、うまく回答になったでしょうか。


 P.S.
 もう一件の件についても本文で回答してもいいですか?
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